子どもが痙攣、体も硬直!救急車を呼ぶ、呼ばない?

   

救急車

こんにちは!福塚です。

先日、初めて子どもが熱性痙攣を起こし、救急車を呼ぶ事態になりました。

救急車を呼ぶか、呼ばないか?

自分では判断できないことが多いと思いますので、救急電話相談(#7119)の使い方含め、何かの参考になればと思い記録しておきます。

 

いつもの風邪に見えたのに、急に痙攣、硬直!?

そのとき子どもは、盆休み前から続いていた咳を診てもらいに病院へ行き、喉が赤いね〜と咳・鼻の薬をもらって飲んでいました。

病院にかかった翌日の木曜日、夕方から39度まで熱が上がったのですが、本人の食欲もあったので解熱剤は飲ませずに、氷冷剤を脇などにあてて看病をしていました。

 

熱が出てから2日目の金曜日、同じように看ていたところ、16時頃いっしょにYouTubeを見ていて、子どもが寄りかかってきたなぁ〜と思ったら急に熱痙攣!

あぁ、これは熱を下げなければと座薬の解熱剤を用意していたところ、子どもの体が硬直!
手足がぐぐっと曲がり、そのまま固まってしまったんです。

 

さらに子どもの目がぐるんぐるんと回り、上の方を見たまま意識は戻らず、少し泡を吹きました。
目は上向きで止まったまま、口からは「ゔゔゔゔゔゔ・・・」と声にならないようなうめき声が続いています。

子どもの名前を呼んでも反応はなく、それどころか目がすぅっと閉じそうになっていました。
名前を呼んで肩を叩いて、ようやく目がぴくっと反応してやや開く、といった状態で、意識は戻ってきません。

その後体の硬直は解けましたが、意識がなくなったままというのが不安でした。

 

幸い、主人も在宅勤務で隣の部屋にいたので、子どもへの声かけを任せ、私は救急電話相談(#7119)へ電話をかけることができました。

 

救急車を呼ぶべき!?救急電話相談で看護師さんに聞こう

救急車を呼ぶ。
なかなかハードルが高いことと思います。
しかも最近では、救急車をタクシー代わりにしているなど問題にもなっているので、余計に119コールできない!

そんなときは、救急電話相談へコールしましょう。

救急車を呼ぶ119ではなく、救急電話相談へのコールは「#7119」です。
24時間・年中無休で受付し、看護師さんが救急車が必要か判断してくれます。

 

ただし救急電話相談は、全国10地域でのみ実施されています。

平成29年10月末現在、全国10地域(北海道札幌市周辺、宮城県、埼玉県、東京都、神奈川県横浜市、大阪府内全市町村、奈良県、兵庫県神戸市、和歌山県田辺市周辺、福岡県)で事業が実施(人口カバー率36%)されている。また、今年度中に新潟県が事業を開始する予定となっている。

救急需要対策の推進について | 平成29年版 消防白書 | 総務省消防庁

人口が多い地域のみの実施なんですね。知らなかった・・。

 

お子さんの急病の場合は、救急電話相談へ繋がりにくい場合は、「子ども医療電話相談」へコールすることもできます。

子ども医療電話相談へのコールは「#8000」です。
こちらは全都道府県で実施されています!が、お住まいの県によって対応時間が異なるので注意してください。

対応時間については、子ども医療電話相談事業実施状況で確認できます。

 

救急車を呼ぶ流れ

さて、我が家の場合は救急電話相談(#7119)へ電話したところ、看護師さんの判断で「そのまま救急車にお繋ぎします!」ということでした。

救急車を呼ぶまでの流れとしては、次のとおり。

  1. 救急電話相談(#7119)へかかったのち、病人の性別、年齢、症状を説明。
  2. 看護師さんのいくつかの質問に答える。
    (現在の様子、唇の色など)
  3. 看護師さんに判断を受ける。
    (救急車に繋ぐ、あるいは今かかれる病院を教えてくれます)
  4. 救急車の担当者に電話がかわり、もう一度、病人の性別、年齢、症状を説明。
  5. 住所を伝える。

 

以上で、私には長く感じましたが5分ほどで救急車が近くまで来てくれ、子どもと母である私、主人の3人が乗りました。

 

救急車へ乗る前に用意するもの4つ

このとき、持っていてよかったものは次のとおりです。
持っていて良かったどころか、必ず持って救急車に乗ることをおすすめします。

救急車に乗る前に用意しておくべきもの

  1. 子どもの保険証
  2. 子どもの医療証
  3. 子どものお薬手帳
  4. 子どもの各病院の診察券

 

まず出すように指示を受けたのがお薬手帳。
次いで、保険証と医療証。

それから近くで一番大きな病院の診察券を持っているかの確認があり、その診察券の情報をもとに搬送依頼の電話をして、受け入れ体制を整えてくださっていたようでした。

その間子どもに対しては静脈をチェックしてくださり、やや低酸素状態になっていたので、酸素マスクを付けてもらいました。
マスクを付けてもらったあと、モニターの数値が100になって少し安心しました。

 

そして親である私たちには、痙攣は何分間だったか?これまで痙攣が起きたことはあるか?
また、私たち両親に痙攣の経験があるか確認されました。

私たちの場合は痙攣したことがなかったのですが、もし両親のどちらかに痙攣の可能性がある場合、子どもにも起こる可能性は2-3倍になると言われています。
男の子の方が少しなりやすいとも言われています。

 

救急隊員の方が処置してくださったお陰様で、搬送中に子どもは意識が戻り、「ぴーぽー…」と呟いておりました。(救急車好き。笑)

声を聞いて、ほぅーーっと体の力が抜け、ようやく安心できました。

 

搬送先病院での診察内容

搬送先の市民病院では子どもが先に処置室に入り、我々親は救急の窓口で保険証、診察券などを出したりして受付を済ませました。

その後、処置室に入っても問題ないと許可がおり、子どもに対面することができました。

 

搬送先の病院での診察で聞いたことは次のとおりです。

  • 5-10分の短い痙攣なので恐らく問題ない。一般的な熱性痙攣。
  • ただし24時間以内にまた痙攣が起こったら救急車を呼んでください。細菌感染など別要因の恐れがあります。

 

さいごに、翌日かかりつけ医にかかるように指示を受けました。

 

かかりつけ医にて、服用中の薬ストップも

そして翌日、土曜日。

かかりつけ医に事の経緯を伝えると、救急車で確認されたこととおおよそ同じことを質問され、搬送先の病院で処方された薬があるかどうかの確認がありました。

 

追加情報としては、

「いま飲んでいる薬(ケトチフェンシロップ)ね、痙攣になりやすくなるから、今回熱出てる間は飲むのを一旦やめましょう。
次に別の風邪とかをひいて熱が出たときに、飲み薬をやめるかどうかは、今後痙攣がどれくらい頻繁に起こるかを見て決めましょう。

痙攣を予防する座薬がありますが、最近は使わない方がいいと言われているから、1年に2-3回痙攣を起こすようならその座薬を検討しましょう。

それから、痙攣がなくても嘔吐したり白目が真っ赤になったりしたら日曜日でも病院で受診してくださいね。
それらの症状がなければ、休み明け、月曜日の午前中にまたうちで受診してください。」

とのことでした。

 

飲むのを一旦やめましょうと言われたのは、抗アレルギー剤です。
薬剤師の友人にも聞いていたのですが、抗アレルギー剤の中には、痙攣を起こしやすくするものがあるそうです。

薬によって違うと思いますので、気になる方はかかりつけの医師の方や、薬剤師さんに聞いてみてくださいね。

結果的に、熱が下がった後1週間の間は、この薬の服用にストップがかかりました。

 

翌日日曜日には、ようやく微熱程度に熱が下がりました。

なかなか平熱に戻りませんでしたが、火曜日夜は18時に寝て朝5時までぐっすり!さらにヨーグルト食べた後二度寝して7:50までZZZ…(普段は22時前に寝て7時起き)体が休息を求めていたようです。

結果、6日間にわたって夏風邪に苦しめられたのでした。

 

まとめ

今回私は、救急電話相談(#7119)への相談を経て「救急車を呼ぶ」ことになりましたが、痙攣はすぐに救急車を呼ばないといけないような、深刻な状態であることは少ないそうです。

まずは落ち着きましょう。

 

いくつかの医療サイトで調べた結果、熱性痙攣の対応で注意することは次のポイントです。

★絶対しないで!

  • 口にタオルをかませたり、箸を入れたりする
    ※昔は、舌をかまないようにそうしていた家庭があったそうです。

◎痙攣が起きたらやるといいこと

  • 衣服をゆるめて、気道を確保
  • 横向きに寝かせる
    ※吐いた物での窒息を避けるため。
  • 痙攣の様子を見る
    ※身体の一部だけや半分だけに起こっていないか? がチェックポイント。
  • 痙攣している間の時間を計測
    ※医師の先生への説明に役立ちます。

★救急車を呼ぶか呼ばないか

川崎の小児科 二子新地ひかりこどもクリニックによると、

痙攣は1-2分で収まることも多く、けいれん後に泣いたり、ご家族のことを認識できたり、
意思疎通が可能であれば、慌てずに様子をみてください。
落ち着いているようなら、夜間であれば翌日にかかりつけの病院に受診しましょう。

少しでもぼーっとしているなどあれば、
すぐに医療機関(夜間なら救急外来)で診察を受けてください。

もし痙攣が持続する、痙攣は止まっているけど視線が合わない、
意識がはっきりしないようならば、
すぐに医療機関を受診して(救急車を呼んで)対応を仰ぎましょう。
熱性けいれんだと思っても、髄膜炎(ずいまくえん)などが原因で痙攣することもあります。

熱性けいれん|二子新地ひかりこどもクリニック 旧 宮川クリニック

とのことです。

 

少しでも参考になったでしょうか?

夏は終わりましたが、インフルエンザが怖い季節がまた少しずつ近づいてきますね。

人間、元気が一番!
皆さん体調に気をつけてお過ごしください^^

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